八百六十七回目

・うちの会社は良くないなぁ。
微妙に良い会社なのが良くない。
仕事もそれなりに面白いし、給料もそれなりに良い。
ノルマに追われることもなく、残業規制が厳しいわけでもない。
正直ユルいと思う。
ユルいのはラクで良いのだが、燃えない。脳汁は出ない。
本当は脳汁出るような仕事をしたいのだが、ゆるくて居心地がいいから、踏み出せない。




・俺は人生の楽しさとは如何に脳汁を出すかにかかっていると思うのだ。
脳汁=快感だ。
酔っ払っているとき、美味い飯を食っているとき、スピード、クライマーズハイランナーズハイ、ギャンブルの絶望感、セックス。
脳汁が出てる瞬間が人間は一番楽しい。
正直言って、パチンコして風俗行って麻薬吸ってれば脳汁出まくって楽しい人生だろう。
だが、それは刹那的なので永続的に脳汁を出す方法を手に入れなければならない。
人間は慣れる生物だから、いつも同じことをしていても脳汁は出ない。
もっと刺激を強くするか、別の刺激を手に入れなければ脳汁は出ない。
常に脳汁が出続ける人生を送るには、変化しなければならない。
会社の中を観ていると仕事脳汁人間がチラホラいる。
最初は労働中とか馬鹿にしていたものだが、仕事で脳汁が出てるんなら楽しいに決まってるじゃないか。
脳汁が出ないのに苦痛に耐えて仕事する方が辛いに決まってる。
俺は最近脳汁企業戦士になりたいのだ。
どうしたら脳汁企業戦士になれるのか?
俺には才能がないのだろうか。