旅(後編)

ランチを済ませペダルを進めると海沿いの道に突き当たる。箱根駅伝で走ってるあの道だ。
海に出てみると海岸線にサイクリングロードが。
直前まで孤独に打ち震えていた俺の心も立ち直り、サーファーどもがたむろす海岸線を走破!
途中海岸にジャージを着た中学生がやたら居るのでふと見ると海岸沿いに中学校があった。こういうのはいいかもね。
もう海の家は壊し始めていたが、今年初めて水着も見れたし湘南を満喫。ここが一番楽しかったな。
その後箱根駅伝のルートをたどって2時5分相模川を横断。
しかし小田原まで25キロの表示を見て萎える。そろそろケツが限界に達してたからだ。
こっからは地獄の苦しみだった。楽しい景色も全くなくただの平凡な道が続く。
さすがに足が疲れてきて何度かくじけそうになったが、途中「新宿」を通り過ぎてついに15時47分小田原城に到着。
小田原城は10年前ぐらいに行った気がするんだが、あまりにちっちゃくて驚いた。なぜかチョンの団体がいてウザくて早々に撤退。
すると箱根まで7キロの看板が。こりゃあ行っちまうかと思いペダルを踏んだその瞬間、右足に激痛が。
腿が攣って自転車を転げ落ちてのた打ち回った。どうやら限界が来たらしい。
そこであきらめて小田原駅へ。小田原駅周辺は何故かB−BOYばっかで警察と話をしていた。
小心者の俺はビビりながら風呂屋を探す。汗ベトベトだったんでね。
そしてなんか名前の聞いたことのある万葉の湯に行ったが2400円の看板を見て断念。
その後も探し回ったがどうも無い様なので断念して4時30分、今まで俺を運んでくれた愛機に別れを告げ駅へ。
30分近く電車を待たされて帰路に着いた。
しかし俺がこんなに苦労して走った道も電車に乗っちゃうと1時間もかからないのよね。
なんか凄い無駄なことした気分と騙された気分がしたよ。
そして6時に横浜駅に到着。スカイビルのスパに向かうがまた絶望を味わって帰宅。
あれは俺の行くところじゃないや。学割1700円だったが生徒手帳持ってないし金もない。
帰ってきて親に言い訳をして今この日記を書いてるわけだ。

結論:とりあえず思ったのは俺らは結構いいとこ住んでるんだなぁということ。
駅から遠いとやってられんね。将来は駅の近くに住もう。
あと湘南の辺は楽しかったから暇だったら行ってみたら?小田原は行く必要ないネ。
かなり日に焼けてしまったから明日補習でたら怒られそうだ。
でもやっぱり一人旅は寂しいね。今度は誰かと行こう。むしろ二度と行かないね。
こんなの徒労だよ徒労!