七百七十四回目

・最近仏典とか読んでるが意外と面白い。
仏教の良いところは真理を自分で見つけろって教えであること。
他の宗教と仏教の違うところは、開祖たるお釈迦様は神サマにヒントを貰ったりはしてるけど、特段神の啓示を受けるでもなく自分で悟った人だということ。
よってお釈迦様が言うことも、どうすれば悟りの境地に至れるか、という説明であって、キリスト様やマホメットみたいに押し付けがましくはない。
自分で考えろというスタンスが好ましい。
要は哲学なんですね。


・しかもお釈迦様の言ってることが結構矛盾してるから面白い。
恐らくお釈迦様のその時々の真理みたいのであって、それが時と場合によって違うんだよね。
良い感じの事を言ってることもあれば、よく分からないことを言ってるときもある。
なので、自分の都合のいいように解釈すればいいのだと僕は解釈した。
真理に至る道は人それぞれだから、勝手に考えて勝手に悟れば良いのである。


・ただ一番の問題は、仏教の根源的な教えである「煩悩を捨て去る」という行為をしてもとても楽しいとは思えないことか。
支配欲も金欲も食欲も睡眠欲も性欲も最高じゃないですか。
欲を満たしてこその人生だろ。
しかし、しばらくはそういう欲を抑えて修行僧みたいな生活が送りたい。
欲を実現するための禁欲ですけどね。
そのために仏教的考えを理解しておこうと試みている今日この頃。


・という感じで徐々に自分の変態度が増してる気がするが、男なので気にしないことにしよう。
いや、男に生まれて良かった。
男ならば犀の角のごとくただ独り歩んでいけるのだ。